商店街や個店の営業に回っていると、「世の中はデジタルの時代だから、それに乗り遅れたらもう終わり。何をやっても無駄ですよね」という人がよくいます。たしかにその通りで、方向性・見方としては間違っていません。
しかし、だからといって何もやらないでお客さんを呼び込んでいけるのでしょうか。いまでは珍しい商店街の中の八百屋さんの店主も、小さな地域密着型のスーパーマーケットの経営者からも、同じようなことを言われました。
広告代理店勤務の私からすれば、「デジタルな時代だからこそ、もう一歩踏み込んで考えて欲しいことがある」と言いたいところですが、繁忙期のさなかにそんなツッコミをするのは場違いだと次の機会をうかがうことも。
デジタル、つまりスマホケータイやタブレットに広告を打ったり、店の目玉で口コミを拡散させたりするのは、あくまでもケータイ端末の画面上だけのことです。そこで、読者のみなさんにお伝えしたいことを以下にまとめました。
デジタル広告を絶対視してしまう見方には大きな過ちがあります。第1に、デジタル広告を見てお店やスーパーマーケットにやってきたお客さんに対して、店頭ではどんな手段でお出迎えすれば良いのでしょう。
第2に、スマホケータイを見れない、あるいは所有していない方、ぶらり立ち寄るご近所の方々に対してはどうでしょう。デジタルに乗り遅れたのだからと、切り捨てても良いのでしょうか?そんなことは絶対にないはずです。
地域店は地域の人に愛されるかどうかが命。来てくれたお客様に、最低限の告知、お得なセール開催や新しいメニュー、サービスの開始を伝えてあげることが、おもてなしやマナーというものではないでしょうか。
日本人は流行に敏感で、それを起用に取り入れる民族と言われていますが、デジタルが普及したからアナログはもうダメだと切り捨ててしまうのは間違っています。手軽で格安なのぼり旗には異なる役割があります。
●オリジナルのオンリーワンののぼり旗を制作しても、具体的な単価で言えば1本あたり1,000~3,000円で賄えます。
●お店のマークを入れたり写真を入れたり、オーダーメイドなので、どんな事柄や要望にも対応してくれます。
●耐久性があるので長く使用できますが、お店の企画が変わる度に、たとえば年に4回作り替えても、4,000程度で済みます。
デジタルにはデジタルの便利さがあります。しかしアナログにも、アナログでなければできない役割があります。店頭に足を運んでくれたお客さんに、「今日はこんなことをやってるよ」と伝えられるのは、のぼり旗だけです。