商店街の活性化が社会問題として取り上げられるようになって、もう10年近く経つでしょうか。いまその活性化に成功しているところは、全国で50例前後に限られていると言います。根本的な問題として横たわっているのは、商店街エリアの人口の減少と過疎化の問題。次に大型店の出店による客の流出問題。
商店街の疲弊はこうした根本的な町の課題が折り重なってできたものなので、オリジナルのぼり旗をオーダーメイドしたからといって、それだけで活性化が取り戻せるというような生やさしい問題ではないような気がします。本気で活性化と取組みたいのであれば、その根本問題と向き合う必要があります。
①これまで中心となっていた商店街エリアの人口の減少と過疎化。
②人口に占める割合の高齢化率の高まり。
③大型店の出店による商店街利用者の流出。
④商店街の商店経営者の高齢化の問題。
⑤商店街の商店の後継者問題。
⑥現代の人々のライフスタイルに応じ切れていない商店の経営スタイル。
根本的な商店街の課題はザックリあげただけでも6項目に及びます。この6項目のうちで、オリジナルのぼり旗をオーダーメイドすることで、問題解決に直結できるものは1つもありません。けれども不思議なことに、商店街の店主がつくる自治会などで活性化に取組んだ結果、賑わいを取り戻した例はたくさんあります。、
活性化した多くの商店街が採用したのは、商店街に掲げる横断膜や懸垂幕、そしてオーダーメイドのオリジナルのぼり旗なのです。その理由は明快で、「ローコストであって、商店1つ1つにかかる初期投資が極めて低い金額であったこと」です。
のぼり旗1本の価格は既製のぼりで激安なら500円程度、注水と呼ばれる重石やのぼり旗を取り付ける竿を経費に含めても1本(1セット)当たり1,200円程度ですみます。このようにローコストですむ広告媒体は他にはありません。
●商店の空き店舗を民泊用の宿泊施設として活用
宿泊した客が、商店街を歩いて買物するようになった。外国人観光客には英語の解説付きのパンフレットを配った。
●空き店舗を若い起業家のための貸店舗に活用
若い人たちが、虫食い状態になった空き店舗を活用してくれるので、商店街全体がエネルギッシュになり人の行き来が増加した。
●宅配専門業者とコラボして買物代行サービスを開始
買物に出向けない高齢者を中心に、御用聞きシステム(注文を聞いて買物して宅配)をつくった。その家族が自然と商店街を利用してくれるようになった。
●送迎サービスを地域のボランティアと組んで行なった
地域のボランティアと連携して商店街の送迎を開始。商店街には電動のカートなども導入した。高齢者の利用が増え、高齢者の健康作りにも役立っている。
●「朝市」、「夜市」などのイベントを商店が一体となって開催●
商店街ではこれまでやってこなかった朝市や夜市、パフォーマーを招いてのイベントを定期開催した。子どもたちや若い人たちで賑わうようになった。
オリジナルのぼり旗をオーダーメイドで作成したのは、このような具体的な策を練り上げ、実行へと移していったから。その販促ツールとして低コストで貢献してくれたのがオーダーメイドのオリジナルのぼり旗です。上記はテレビやネットニュースでも盛んに取り上げられている活性化策。商店街を活性化させる大きなヒントがあるのではないでしょうか。