企業がさまざまな事業を展開したことによって得た利益のうち、手元に残している「内部留保」が過去最高の400兆円超えを記録した(財務省)という経済ニュースがある。全産業(全国3万社)の当期純利益は18.9%の増加と、これも過去最高を記録していながら、従業員に対する賃金は、この5年間で年収にして5万円平均も落ち込んでいる。
景気が悪いわけではないのに、企業は“お金を使えない状態”が長くつづいているのだ。内部留保とは、配当や設備投資にも使っていない、“純粋に溜め込んだお金”を示しているのだから、従業員のベースアップに回せば良いようなものの、ベアは一度あげたら引き下げられない。企業は何にお金を先行投資すべきなのか、まったくつかめていないということになる。
そのような中で、原点回帰ともいうべき「オリジナルのぼり旗のオーダーメイド」という広告戦略・販売戦略が見直されている。お金を使わず、最小限の出費で賄えてしまう販促物といえばのぼり旗だというトレンドが、さまざまな企業の広報部のあいだにひろがりつつある。
折しも現代はマス広告の時代ではなく、エリア広告、ゲリラ戦略、イベント開催による地域住民の共感度獲得が命題。企業は地域ごとの特性を見極めながら、個々に特色あるキャンペーンを展開することでしか好感度アップがはかれなくなっている。イベントやキャンペーンの即時効果といえば、オーダーメイドのオリジナルのぼり旗ということになる。
内部留保のマクロ的な話から、いきなりオリジナルのぼり旗などというミクロな話を展開するのは乱暴だが、イベントやキャンペーンには、その場で客の反応が見れる、商談・契約という申込促進を、社員教育を兼ねて実地で教えられる。現場には、マス広告にはないリアリティと臨場感が生まれるので、それが客と企業の連帯感、絆感、信頼感につながっていくという見方がある。
●マス広告では補い切れないものが、地域ごとに展開するイベントやキャンペーンにはある。
●地道な活動ではあるが、客と直に触れあい、直接的な反応を確かめることができるのは地域イベントをおいて他にない。
●社員教育、新入社員教育の一環として、キャンペーンの一部をインナーキャンペーンに切り替え活用している企業も多い。
●オリジナルのぼり旗は、オーダーメイドといえども作成・印刷にかかる経費が驚くほど安い。しかも大量発注するほど単価が下がる方式。
●オリジナルのぼり旗は、現場において圧倒的な存在感があり、オーダーメイドだから地域ごとの特徴・サービスを反映させやすい。
業界最安値をうたっているのぼり旗の製作会社・印刷会社は多いが、その一例でみてみると、「シルク印刷」の場合、枚数10枚の6色ものでも1枚当たり4,000円。100枚なら1枚当たりわずか830円ということになる。シルク印刷はインクの種類が豊富なうえ、濃いインクが良く染みこむ特性をもっているので、裏抜けが良く広告効果が高い。〈単価参考例〉サイズ=600mm×1800mm、生地=テトロンポンジ(税別)。
「インクジェット」の場合、10枚の発注で1枚当たり783円。100枚なら単価417円にしかならない。屋外環境の風雨や日光に強く、ダイレクト印刷なので少量から可能。画像・写真など深みのある陰影も再現できます。〈単価参考例〉サイズ=450 mm×1500 mm、生地=テトロンポンジ(税別)。